僕がエロゲーに恋した理由

どうも、おはこんばにわ。

 

90%くらいの確率で東京への異動が決まりました。

辞令は未だに出ていません。wasです。

 

今回はそれに伴う、「心」辺整理について書いていこうと思います。

 

どうでもいいけど、心辺整理とか書くとアイドルの活動休止告知っぽいですね。

 

いやはや、本当に久しぶりの更新になってしまいましたね。

思えば、年明けから溜まっていた業務を一気にやらなければいけなくなって、

創作に打ち込むモチベーションがなくなっていました。

 

モチベーションを保つ方法は極論、少しでもいいから毎日続けること、

モチベーションを上げる方法は極論、自分の「好き」を掘り下げるほかないと思います。

 

そこで、今回はモチベーションが少しづつ上向いてきたこのタイミングで、

「僕がエロゲーに恋した理由」について、勝手に深掘っていこうかと思います。

そういった意味合いでの「心」辺整理であり、決して女優に転身したり、電撃結婚したことを告知するわけでもありません。

 

なお、ここで話すエロゲーとは

恋愛を主体とした、3〜5行のテキストウィンドウを用いたADV形式のゲーム

だと考えて下さい。

 

今回は長めになるかと思います。

 

長文、駄文になるかと思いますが、ナニトゾ。

 

内容は以下になります。

 

  1. エロゲーに恋したきっかけ
  2. 「萌えゲー」という分類
  3. パソコンでプレイする没入感
  4. ベッドシーンの必要性
  5. ギャルゲーとエロゲーの違い
  6. 恋に対するモチベーション

 

 

 

ちなみに、進捗はありません。

 

 

 

1、エロゲーに恋したきっかけ

 

僕はそもそもマッカー(macer:Mac製品ユーザーの意)であり、東方プロジェクトの原作ゲームをやってみたいと思ってました。

しかしPCゲームを始めようと思っても仮想でwindowsのエンジンを立ち上げなくちゃいけないなど、

MacOSの制約を避けて通ることは出来ません。

仮想エンジンに限界を感じて、WindowsのOS購入を友人に相談したところ、

エロゲーはやらないの?」と言われました。

まあ、自分が人一倍性欲が有り余っていたのは友人もよく知っていたことですし、そのような提案をされるのも無理からぬ話です。

「やってみたいもね~」なんてふわっと答えました。

「どんなエロゲーやりたいの?」と聞かれ、その当時エロゲーの分類をよく知らなかった僕は、

「sistersみたいなやつとか?」と当時、動画サイトで度々お世話になってたタイトルを挙げたところ、

「抜きゲーやん!!」とつっこまれ、「?????」となったのを覚えています。

 

そして、そろそろWindowsOSの購入に踏み込もうかという折、

「じゃあ、一緒に行ってやる」とその友人から連絡があり、同行することになりました。

ポケットマネーに不安があった僕は先に、ATMに寄ることにしました。

その時の「多めに下ろしとけよ」という友人の言葉の真意をなぜ、僕は知ることが出来たでしょうか。

いいえ。知る由もありませんでした。

 

「5階・PCゲーム(成人向け)」という案内を目の前にするまでは。

 

…まあ、OSを買った後に上りのエスカレーターに乗った時点で気付けよって話ですが。

 

以前からオススメのティザームービーやOPを見せてもらっていた僕は、なんとなく「千恋万花」と書かれた無駄に大きめな箱を手に取りました。

 

そこには動画サイトでちょっとだけお世話になった忍者の格好をした女の子もいます。

というより、裏に載ってたのはお世話になった動画のサムネイルのそれでした。

 

友人は「それにしたか」とか、さも僕が購入を決意したことを悟ったような感じで購入を促してきます。

 

エロゲーって結局オカズでしょ?」

 

そんなことを思いながら、何も知らない、何も分かっていない当時の僕は、

「とりあえずいい感じにヌければいいや」

と、何に対してかは分からないけど半信半疑のまま、レジにその箱を置きました。

 

かくして新たなる世界の扉は叩かれ、世界は少年を歓迎したのです。

 

⋯⋯⋯

⋯⋯

 

「とりあえずやりたいようにやってみろ」とアドバイス(?)を受けて、購入以前から気になっていた「常陸 茉子」という女の子に分岐するよう選択していきました。

 

千恋*万花 OFFICIAL WEBSITE|ゆずソフト (※18歳未満は開いてはいけません)

 

そして、どんどん話を読み進めていったわけですが、まあこの子がアカンかった⋯⋯

自分でも気づいていなかった性癖をピンポイントで突かれ、心を鷲掴みにされてしまいました。

日中は続きの展開が気になって仕方なくてたまりませんでした。

 

なんでこんなに刺さっちゃったのかっていうと、単純に和装の女の子が好きというのもありますが、それ以上に

恋に悩んでいる姿が自分と重なってしまった

ためだと思います。(太字で何言ってるんだコイツ。)

あと、むっつりスケベな性格も高得点でした。

 

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

 

むっつりスケベな性格も高得点でした。

大事なことでした。※筆者もむっつりスケベなのでここも重なっていると言えます。

(オ◯ニーしちゃう女の子いいよね…めっちゃ好き…………………)

 

かくして茉子ちゃんとの幸せなひとときは幕を閉じ、二巡目。

茉子ちゃんのことがこんなに好きになっちゃったのに、他の子も好きになれるのかと少しだけ不安になりましたが、

ここが恋愛ADVのすごいところで、物語を追ううちに再びの恋に落ちてしまいました。

こうしてメインヒロイン4人+サブヒロイン2人との六度の恋を経て、僕はエロゲープレイヤーとなったのです。

 

2、「萌えゲー」という分類

 

エロゲーと聞くと、エロゲーを知らなかった当時の僕のように「オカズの一種」と思う人もいるんじゃないかと思います。

しかし、大きくエロゲーを分類すると3種類に分かれ、それぞれでプレイする目的も変わってきます。(一概には言い切れませんが。)

 

  • 萌えゲー
  • 抜きゲー
  • シナリオゲー

萌えゲーは主にヒロインに萌えるためのゲーム。すなわち、ヒロインと恋に落ちることを目的にしたジャンルのゲームです。

 

抜きゲーはヒロインで抜くためのゲーム。すなわち、ヒロインと交わい、性的欲求を満たすことを目的にしたジャンルのゲームです。

 

シナリオゲーは、物語そのものを楽しむためのゲームです。

 

萌えゲーとシナリオゲーの線引きはかなり曖昧なところがありますが、この2つを比較したときにシナリオゲーの方は「恋愛」を主体としていないゲームもあるというのが、大きな特徴だと言えるでしょう。

 

性行為というものが儀式的なものとして取り上げられていたり、一般向けのADVでは描けないような濃い描写を入れるための舞台装置として性行為の描写が入れられることもあります。

 

「グリザイア」シリーズや「fate」シリーズがシナリオゲームの分類に入るといえば分かりやすいでしょうか。

 

さて、話を萌えゲーに戻したいと思います。

 

僕が最初にプレイした「千恋万花」も萌えゲーでした。

萌えゲーなんだからヒロインに恋するのも当たり前じゃんと思われるかもしれないですが、ゲームをプレイし始めた当初はヒロインを「好き」になることはあれども、まさか本気で「恋」してしまうとは当時の自分も思ってもいなかったわけですね。

これを「萌え」といってしまうのは時代錯誤のような気もするし、自分的には「萌え」とは現在でいうところの「推し」のような気もしますが、要するに

エロゲーは抜くためだけのものではなく、ヒロインと「恋」する目的もある。

ということを分かってもらえれば幸いです。

 

3、パソコンでプレイする没入感 

 

エロゲーをプレイしていることを友人に話すと、

エロゲーでする必要なくない?」

「アニメとかマンガで読めばいい」

と、よく言われます。

確かにメディアミックスを経て、

アニメ化されれば、無料で観れる上にADV形式よりも話が理解しやすくなりますし、

マンガ化されれば、イラストと文字によって話を追いやすくなります。

また、エロゲが家庭用ゲーム機に移植されれば、ベッドシーンが苦手な方はその描写を飛ばして話を進めることができる上、値段も安く手に入れることができるでしょう。

(小説化ってあまりきいたことがないね。)

 

しかし、エロゲーにはパソコンでADVの形式プレイすることでしか得られない没入感があります。

パソコンでプレイするということは画面との距離がある程度近くなるため、視界を占める割合も大きくなるんですよね。

あと、これは人によって違うかもしれませんが、ぼくがエロゲーをプレイする時はヘッドフォンをしています。こうすることによってかなりの臨場感(?)が出るわけですね。

 

あと、本編を自分のペースで進めることが出来るという特徴もありますね。(これは漫画や小説も同じですが)

 

そして、特筆すべき1番の特徴は

どの媒体よりも一人称視点に近い

という点だと思います。

 

マンガやアニメの場合では、主人公とヒロインのやりとりを別視点から見ているような状況で話が進んでいきます。

一方、ADV形式の場合ではヒロインが主人公に話しかけるとき、それはプレイヤーに向かって話しかけるような形となり、主人公のモノローグはプレイヤー自身の心情の代弁のような形となるのです。

 

こういった主人公との距離の近さが、エロゲープレイヤーに没入感を与えているのだと思います。

 

4、ベッドシーンの必要性

 

エロゲー、さらに言えば萌えゲーにおいてベッドシーンがいるかいらないか、実際にやったことのある人達に聞けば、それぞれ半々くらいの割合になるんじゃないかと思います。

これを聞いて、

「え、ベッドシーンを見るためにエロゲーをやっているんじゃないの?」

と 思う人も大半いるんじゃないかとは思いますが、僕ら萌えゲープレイヤーは必ずしもベッドシーンを見るために萌えゲーをプレイしているわけじゃありません。

(萌えゲープレイヤー全体というのは若干主語が大きすぎたかな)

僕は少なくともシナリオを楽しむためにエロゲーをプレイしています。

ADVゲームのシナリオは基本的に容量が大きくなる傾向にあり、恋愛ADVやエロゲーに関して言えば、大作になれば文庫本おおよそ10冊分に及ぶシナリオもあります。

 

(参考:https://ama2.hatenadiary.org/entry/20060720/p1

 

これだけの量を最後まで読了しようとすれば、相応の時間は必要になります。

また、せっかくこれだけのシナリオが用意されているのにそれをすべてすっ飛ばして

ベッドシーンだけ見るというのは僕はかなりもったいないことなんじゃないかって思うんですよね。

逆にベッドシーンをすっ飛ばして読み進める「プラトニック」なプレイヤーも中にはいます。

このあたりの各プレイヤーがエロゲーに求めているものと実際の内容との差が、エロゲー人口が少なくなっている原因なんじゃないかなとか、個人的には思っていたりもします。

 

僕自身はといえば、萌ゲーにはやっぱりベッドシーンは必要だと思います。

 

なぜか。それはヒロインをもっと好きになれるからです。

 

大体の萌えゲーであれば、ヒロインと結ばれたあとも物語は進み、最終的な目的が果たされるまで物語は続きます。

そして、結ばれる前後で主人公とヒロインとの間で明確な感情の変化はあるはずで、それを証明するためにベッドシーンはあると僕は思っています。

(すっごいありきたりなことを言ってるのに恥ずかしいのはなんでだ)

「一線を超える」という表現がありますが、男女間の関係であれば、肉体的な距離を縮めることによって心理的な距離を縮めるという捉え方もすることができます。

 

ヒロインがそれを許してくれる、もしくは求めてくれるということが分かるベッドシーンはヒロインに「萌え」るために重要な要素の一つであり、また物語が進展、深化していることをプレイヤーに伝えるという意味でも必要不可欠なのではないかと僕は考えます。

 

5、エロゲーとギャルゲーの違い

 

現在、僕は自力でギャルゲーの制作を進めているわけですが、それを聞いた友人から

エロゲーにしてよ。ベッドシーン入れればエロゲーになるでしょ」と

かなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーり言われます。

結論から言えば、

無理があります。

どれくらい、無理があるかといえば

「今までは野球部のスポ根マンガとして話を進めてきたけど、来月からはマネージャーとの恋愛モノの路線に切り替えてほしい」と言われてるようなものです。

確かに実現できないこともないですが、もし叶えたとしても

それはもうかつての、汗と友情の物語ではないですよね?

それと、同じようにギャルゲーからエロゲーに変化させるということは根本的な本質を変えてしまうということなのです。

 

ギャルゲーにおいて主人公の動く目的は、大体の場合「ヒロインと恋すること」にあります。

つまり、ヒロインとの関係づくりに物語の大半が使われることになるということです。

一方、エロゲーにおいて主人公の動く目的は、大体の場合「ヒロイン、あるいは主人公(自分)にふりかかった災難、もしくは困難を解決、克服すること」にあります。

(最近だとギャルゲーでもエロゲーの場合と同じような動機で主人公が動く場合もあるようです)

つまり、ヒロインと自分における課題解決のために物語の大半が使われるということです。

まず、分かっていただきたいのはギャルゲーとエロゲーではゴールが明確にちがうということです。

ギャルゲーの場合、ヒロインと恋することを目的としているので、ヒロインと恋人になることができればゴールです。

エロゲーの場合、ヒロインとの課題解決を目標としているので、すべての課題が解決するまでゴールにはなりません。

それはたとえ恋人関係になったとしてもです。

つまり、ギャルゲーにおいて恋愛は「目的」であり、エロゲーにおいて恋愛は「手段」なのです。

手段なんて書き方をすると恋愛感情を利用しているようで下心しかないように感じるかもしれませんが、主人公はヒロインに恋しているからこそ、誰よりもヒロインを助けたいと思い、動き回るのです。

そして、ヒロインと主人公は恋愛を通じて恋人同士のふたりにしか乗り越えられない「想い」や「心」に関わる課題を解決していくのだと僕は考えます。

 

どちらの行動動機にもそれぞれの良さがあります。

 

決して優劣をつけるものではないのでその点お忘れなきよう、よろしくおねがいします。

 

6、恋に対するモチベーション

 

もしかしたらここから先は反対派の人も多いかもしれません。

これまでは、エロゲーの特徴を挙げて、自分がエロゲーに恋した理由を掘り下げてみましたが、

ここでは当時の自分の状況を振り返ってその理由を考えてみたいと思います。

 

これは社会人になってエロゲーをする機会が以前よりも減ってから気づいたことなのですが、リアルにおいてある程度の恋愛モチベーションがあったほうがエロゲー(恋愛ADV)を楽しめるということです。

それは、「彼女欲しい!誰かおれと付き合ってくれ!!」というほど切羽詰まった思いでなくても、「こんな恋愛してみたいな」だとか、「羨ましい」だとか、「おれも恋愛頑張ってみようかな」くらいのモチベーションでも十分だと思います。

つまり、恋に憧れている状態というのが大事だということですね。

エロゲーなどの恋愛ADVにおける一番の醍醐味はやはり、ヒロインに恋する過程で主人公の心情に自分を重ね、心を揺さぶられることにあると思います。

そのため、恋愛モチベーションがない人よりも、ある人のほうが主人公に感情移入しやすいのでエロゲーを楽しめるのではないかと僕は考えます。

思い返せば、エロゲーをプレイし始めた当初のほうが今よりも恋愛に対するモチベーションがあったように思います。

 

最近ではエロゲーをプレイするような人たちは恋愛に対するモチベーションはそこまで高くなく、恋愛にモチベーションのある人達は普通にリアルで恋愛をしているように見えます。

 

そして、ヒロインに「恋する」時代からヒロインを「推す」時代に変わったため、男女問わず主人公の恋を外から見守るというスタンスが定着してきました。

 

なので、エロゲー人口の減少は時代の変化に伴うものであり、然るべき状況に落ち着きつつあると考えることもできますが、自分としては生活に活力さえ与えてくれたエロゲーをもっと皆さんにプレイしていただきたいなと思っています。

 

なので、エロゲーをやってみようかなという方が少しでも増えてくれるといいなという思いも込めて今回はブログを書いてみました。

(もちろん、自分の心辺整理も込めて)

 

 

 

 

 

 

めっちゃしゃべるじゃん、コイツ。

 

以上が「僕がエロゲーに恋した理由」になります!

 

それでは、今日はこのへんで。

気が向いたらまた会いましょう〜